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教育Education

医学部コンピテンシー

1.診療技能・患者ケア

a. 成人及び小児・高齢者の基本的な医療面接・身体診察と臨床手技を適切に実施できる。
b. 診断・治療・全身管理に積極的に参加できる。
c. 患者・家族の思いや苦しみを理解し最善の医療に参加できる。
d. 病状説明・患者教育に参加できる。

2.医学的知識

a. 各臓器の構造と機能を理解し、説明できる。
b. 各臓器の異常に基づく病態や臨床症候について概説できる。
c. 発達、成長、加齢に関する知識を有し、応用できる。
d. 臨床推論により疾患を鑑別でき、診断に必要な検査と治療内容を計画できる。
e. 基礎医学と臨床医学の知識を連携させて症状・疾患を理解できる。
f. 最新のエビデンスに基づく医学・医療情報を理解・応用することができる。

3.医療安全

a. 正確な医療知識・技術が医療安全につながることが理解できる。
b. インフォームド・コンセントを理解し実践できる。
c. 個人情報の扱いの重要性を理解し、適切に管理・運用できる。
d. 感染予防対策の適切な方法・プロセスを理解し、実践できる。
e. 問題を起こしやすい状況とその対応を理解し、情報共有ができる。
f. 自己の健康管理ができる。

4.チーム医療

a. 医療チームの一員として積極的に参加できる。
b. 他職種の職務内容とチーム医療を理解し、必要な知識を有し、連携することができる。
c. 患者の抱える問題を理解し、医療スタッフと情報交換できる。

5.コミュニケーション

a. 一般社会人として信頼関係が構築でき、情報共有ができる。
b. 医師や他の医療職種、患者、家族と良好なコミュニケーションがとれる。
c. プレゼンテーション能力や人を指導・教える能力を有し、応用できる。

6.医療の社会性

a. 行動科学、社会医学を理解し、医療制度を概説できる。
b. 患者・国民のニーズを理解し、必要な医療と医療制度を概説できる。
c. 地域医療のシステム、現状、問題点、プライマリ・ケアの役割を理解できる。

7.倫理とプロフェッショナリズム

a. 医の倫理・生命倫理および患者の権利について理解し行動できる。
b. 倫理・法律に反しない行動ができ、利益相反について理解できる。
c. 患者の立場と心理を理解し、双方にとっての最善の結果が得られる医療を提案できる。
d. 社会資源を使って育成されていることを認識し、医療人としての責任感をもって行動できる。

8.自立的学習能力

a. 自分の目標に向けた学習ができる。
b. 適切な情報収集ができ、活用できる。
c. 後輩・同級生を指導することで自らも学ぶことができる。
d. 医学研究に対する興味を高めることができる。

9.順天堂大学医学部で学んだ者としての誇りと責任

a. 順天堂大学で学んだ者として、思いやりを持った行動ができる(寮生活などの共同生活経験を含む)。
b. 医の歴史を理解した上で、医学・医療の発展をめざすことができる。
c. 健康に与える運動の影響を考慮した医療を提言できる。
d. 国際的に活躍できる語学力、医療能力を身につける(TOEFL・IELTS・USMLE 対策、交換留学などを含む)。

医学教育のあり方について・教員の責務と学生の義務

医学教育において、教員と学生それぞれが以下の点に注意して日々努力すべきと考えています。
  1. 授業は、単に知識・技術の伝達ばかりではなく、教員と学生との直接的なコミュニケーションを通して、医師としての人間性を育成するための教育の場でもある。ベッドサイドでも、実習の場でも、教室においても当然そうである。
  2. 教員には教育する責任があり、学生には履修義務がある。それがどうでもよい、来なくてもよいというのでは、学習の場としての大学の存在意義を自己否定するものである。特に、医学部学生の不勉強は、患者に迷惑をかける。
  3. 学生を教育することは、教員自らの研究・診療活動能力を向上させるうえで最も重要である。
  4. 学生の学習意識をPASSIVEなものからACTIVEなものに変化させるよう、教員側が全教科を通じて努力することと、その手法を工夫することが重要である。学生も自ら学ぶ意識を堅持し、積極的な姿勢で勉学に臨むことは必須である。
  5. 学生のモチベーションの向上を図り、それに基づく教育体制を整備することは、本学全体の教育のみならず研究や臨床における活動水準を高めることに繋がる。
  6. 授業時間中に前回または当日の授業内容の理解度を問う試験を行い、出席をとる。同時に学生の授業に対する意見を聞くことの徹底(教務課にて用意されている「授業評価票」使用の徹底)を図る。また、教育者としての自己評価・他者評価を重視する。
  7. 学部教育や臨床教育(BSL)においては、教授・准教授・講師・助教が学生に対して直接教育するが、それのみに止まらず大学に集う者全てが教育に関与すべきである。病院などの現場においては、『屋根瓦方式』による教育の重要性を認識することが重要である。これは教員のみに留まらない。学生も同級生・下級生に教えることによって知識の確認を行うべきである。