医学研究科(修士課程) カリキュラム

教育カリキュラム

本学大学院医学研究科修士課程の教育は、基礎教育科目・専門教育科目・特論科目・研究指導科目で構成されています。
社会人大学院生の方に配慮し平日勤務終了後の夜間等に講義出席することやオンデマンドによる学習で単位を修得することが可能であるほか、各研究分野において、各自のバックグラウンドに応じた個別の教育プログラムが設定されます。

カリキュラム

基礎教育科目

基礎教育科目では、多様な背景を持つ方が、医学の各分野を学習するために必要な基礎医科学知識を得られる科目を開講しています。既に医学医療分野での基礎的な知識を持つ方に対しては、その知識を再認識でき、また最新の医療医学知識を習得できる科目構成となっています。

専門教育科目

専門教育科目では、基礎・臨床の専門的知識を多様な研究者の指導から修得することができます。同時に、研究の幅を広げながら、最先端の医療・医学の知識の修得を図ります。大学院セミナーではCurrent Topicsとして設定された多くの講義等を履修することで、より専門的知識を得ることができ、医学医療等の分野で活躍できる人材を育成するための教育が行われています。

特論科目

公衆衛生学コースのみ存在する科目区分です。衛生学・公衆衛生学分野の合同ゼミナールを実施します。

研究指導科目

研究指導科目では、多様な教育研究分野から関心のある分野を探求し、修士論文として研究成果とするため、質の高い研究指導が行われます。各研究分野の研究指導教員のみならず、複数の教員から研究指導を受けられるようになっており、基礎医科学研究の幅を広げながら修士論文を作成することのできる指導体制が整備されています。

学位授与の条件

進級判定と修了要件

1年次に配当する授業科目についての進級判定要件は、必修科目の最終試験(基準点60点)、小テスト、出席状況等を総合的に判断して行われる4段階評価のうち、A~Cの評価を受け、成績判定会議(医学研究科委員会)で合格と認定されます。

2年次に進級した学生は、一般教育科目、専門教育科目の最終試験(基準点60点)、小テスト、出席状況等を総合的に判断して行われる4段階評価のうち、A~Cの評価を受け、更に特別研究指導を受け、修士論文の審査及び最終試験に合格し、成績判定会議(医学研究科委員会)で修了判定を受けた学生に対して、修士(医科学)または修士(公衆衛生学)の学位を授与します。

学位論文審査体制
  1. 申請のあった学位論文について、医学研究科委員会の諮問機関である大学院検討委員会で、申請者が修了要件である単位(30単位以上)が取得見込みであることを確認のうえ、申請された修士論文について修士論文に相当する内容であるかを事前審査し、審査委員(試験委員)を選考します。審査委員は研究科内外から3名以上を人選し、医学研究科委員会にて決定します。なお主査については、指導担当教員以外の者があたります。
  2. 審査委員は、最終試験終了後、学位論文及び最終試験の評価について審議し、医学研究科長に報告します。報告された審査結果については、医学研究科委員会において主査からの報告を行い、医学研究科委員会構成員による可否投票により、出席者の3分の2以上の「可」票を持って合格と認定します。医学研究科委員会にて最終試験を合格と認定された者については、大学院修了式において、修士(医科学)または修士(公衆衛生学)の学位が授与されます。

なお、最終試験においては、以下の学位審査基準を総合的に判断して評価を行います。

学位審査基準
  • 研究の価値・独創性
  • 研究方法の適切性
  • 知見の新しさ
  • 考察・結論の妥当性
  • 論文の記述の適切性、論理構成の妥当性
  • 質疑に対する応答の適切性