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【公衆衛生学コース】公衆衛生学・グローバルヘルス 学位プログラム

【公衆衛生学コース】
公衆衛生学・グローバルヘルス 学位プログラム

 公衆衛生学コースでは、疫学、生物統計学、社会科学・行動学、保健行政・医療管理学などを修め、臨床研究を実施するための実務・運営能力を身につけた高度専門職業人及び保健施策、健康指導、国際保健活動などグローバルヘルスの現場に必要とされる実践的能力を持った専門家等を養成します。
 地球環境の変化、エネルギー・食料・水の確保、人口の構造変化、急速な都市化、貿易のグローバル化、国際感染症、IT・AIなどの新しいテクノロジーの加速度的進展などは人々の健康に大きなインパクトを与えています。地球規模で人々の健康に影響を与える要因を分析し、課題解決に取り組むために、公衆衛生学の学際的な知識の上に、科学的根拠に基づいて保健施策、健康指導、国際保健活動などを海外でのフィールドワーク演習を含め実践的に学び、グローバルヘルスの現場に必要とされる実践的能力を持った専門家として必要な幅広い知識と技能を修得します。
コース修了者は、日本国内のみならず、世界保健機関(WHO)などの国際機関やNGO、医療研究機関、官公庁など幅広く活動することが期待されます。
コース名公衆衛生学コース
学位プログラム名公衆衛生学・グローバルヘルス 学位プログラム
取得できる学位の種類修士(公衆衛生学)

選択可能分野 (大学院生が所属する教育研究分野)

  • 公衆衛生学
  • グローバルヘルスリサーチ

教育目標及び各ポリシー

【公衆衛生学・グローバルヘルス学位プログラム】教育目標及び各ポリシー

教育目標

順天堂大学及び医学研究科の教育目標に基づき、学位プログラム「公衆衛生学・グローバルヘルス」では以下の通りに教育目標を定めています。

 公衆衛生学とは、人々の健康増進ならびに疾病による負担や健康水準の格差等の健康への脅威に対処することを目的として、コミュニティーレベルからの実践に繋げる学問です。
社会情勢の目まぐるしい変化の中で人々を取り巻く環境は想像を超える速さで変化し続け、21世紀の健康・医療問題はますます複雑・多様・グローバル化してきています。その解決には、従来からある医療、あるいは、生命科学に関する知識・技能のみで対応することは困難であり、医学、社会学、環境科学、経済・経営学、法律学、倫理学、政策学等の領域毎の縦割り的な枠組みの思考ではなく、公衆衛生学が得意とする横断的で多面的な視点による考察、アプローチが求められます。本学の本プログラムでは、このように複雑・多様・グローバル化する健康・医療の諸問題を解決するために、基礎となる疫学、生物統計学、保健政策、グローバルヘルス、行動科学、及び産業・環境保健学の科目に加えて、一般医学、医療倫理、医療管理、産業(環境)保健関連法規、医療経済・経営、各種演習・実習、及び国内外からの講師を招いた特別講義等が設置されています。これらの公衆衛生学に関連する様々な選択科目を修得することで、公衆衛生上の諸問題に対する解決能力を身につけ、実務、研究、教育、及び施策において専門的かつ指導的役割を国内外で果たす人材を育成します。

 本プログラムでは、単に公衆衛生学・グローバルヘルス領域の教育研究機関、行政機関、企業・シンクタンク、国際機関等で働く人材の輩出を目指すだけでなく、行政機関の医師、歯科医師、薬剤師、保健師、栄養士等の専門職においては、さらなる能力向上に資する教育を提供することにより、以下のような人材を育成することを教育目標としています。
  • 公衆衛生学・グローバルヘルスの研究や実践を自立して活動するために必要な能力、及びその基礎となる知識、倫理観、そして、深い教養に基づく創造性に裏付けられた優れた人材。
  • グローバルな視野を持ち、国内外の健康に関する諸問題に、公衆衛生学・グローバルヘルスの知識の方法論を活用して対処できる人材。
  • グローバルな視点から健康格差や脆弱者の健康の現実を見極め、健康課題の解決を通して人類が直面する課題に貢献したいという高邁な理想を持ちあわせている人材。
  • 公衆衛生学の研究や実践を自立して活動するために必要な能力、及びその基礎となる知識、倫理観、そして、深い教養に基づく創造性に裏付けられた優れた人材。
  • グローバルな視野を持ち、国内外の健康に関する諸問題に、公衆衛生学の知識の方法論を活用して対処できる人材。

ディプロマ・ポリシー(修了認定・学位授与の方針)

 学位プログラム「公衆衛生学・グローバルヘルス」では、標準修業年限(2年)在籍し、教育目標に定める人材を育成するために設定した所要科目を履修して32単位以上を修得し、以下に示す医学研究に必要な倫理性と、専門性の高い知識と優れたコミュニケーション能力、国際性を身に付けるとともに、指導教員から必要な論文指導を受け、研究科が行う修士論文の審査及び最終試験に合格した者に対し、修士(公衆衛生学)(Master of Public Health: MPH)の学位を授与します。

修了時に修得しているべき資質・教養・社会性等
  • 幅広い公衆衛生学・グローバルヘルスの基礎、及び専門的な知識を有している。
  • 公衆衛生・グローバルヘルスの研究に必要な目的意識と倫理観を備え、真摯に取り組む姿勢を身に着けている。
  • 国内外の保健、医療、及び福祉に関する諸問題の解決に向けた対応策を提案し、問題解決を図ることができる。
  • 国内外の健康課題解決に向けた多職種との連携体制を構築し、成果を発信するために必要なコミュニケーション能力や、柔軟にかつレジリエントに物事を進めるリーダーシップ能力を身につけている。
  • 多様な価値観や文化的習慣を有する人々と円滑なコミュニケーションができる外国語運用能力と異文化理解能力を身につけている。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

 学位プログラム「公衆衛生学・グローバルヘルス」では、学位授与の方針に掲げる知識・技術の修得を目指し、体系的な教育課程を編成し実施しております。また、授業科目の成績評価は、専門的知識・技術を発展的に活用できる能力を評価します。
 本プログラムでは、学位授与方針に掲げる高度な知識・技能を修得させるため、公衆衛生学の基礎的知識を身に付けた上で、更に専門的な知識・技能・研究力を身に付けるために体系的に教育課程を編成し、実施します。
  • 医学部等の医療系学部以外の出身者が、幅広く一般医学の基本的知識を身に付けることを目的として、医科学コースの必修科目の中から「医科学概論Ⅱ(人体機能構造学)」「医科学概論Ⅲ(内科系分野)」の履修を必須としています。
  • 基礎教育科目:
    公衆衛生学・グローバルヘルスの基礎的知識を修得し、のちに専門的研究力を身に付けるために必要となる基礎的な能力を修得するカリキュラムを編成します。「公衆衛生」の基礎となる5分野である「疫学」「生物統計学」「健康行動科学」「保健政策・医療管理学」「産業・環境保健学」を必修科目としています。
  • 専門教育科目:
    「公衆衛生学」を主な専門領域とする場合は、疫学分野から「疫学研究デザイン演習」、生物統計学分野から「データ解析演習」、保健政策・医療管理学分野から「公共政策学」「医療倫理学」、グローバルヘルス分野から「グローバルヘルス概論」、健康行動科学分野から「健康行動科学演習」の履修を必須としています。
  • 専門教育科目:
    「グローバルヘルス」を主な専門領域とする場合は、保健政策・医療管理学分野から「医療倫理学」、グローバルヘルス分野から「グローバルヘルス概論」「グローバルヘルス演習」「国際保健学」の履修を必須としています。
  • 「公衆衛生学」「グローバルヘルス」の専門領域に関わらず、医学研究に必要な高度な倫理観と、安全に研究を行うための知識を身につけることを目的として「医療倫理学」を必修科目に位置付けています。
  • 本プログラムでは、公衆衛生的課題の抽出、研究計画の立案、疫学的手法による研究遂行、そして論文作成を可能とする実践力を身につけるように指導します。指導は国内外での研究経験豊かな教員が担当します。
  • 産業保健を主な専門領域とする場合は、「第一種衛生管理者免許」の資格取得申請が可能となります。ただし、公衆衛生学、医科学の基礎となる必修科目に加えて、「医科学概論Ⅱ(生化学・生理学)」「産業保健学」「産業(環境)保健関連法規」「産業環境保健学演習」等の関連科目を履修することが必要です。
  • 研究指導科目:
    「公衆衛生学・グローバルヘルス研究」を配置し、研究計画書に基づいて研究を遂行し、厳格な評価の下、研究成果の中間発表、修士論文の審査及び試験を基準に基づき適切に実施します。それらの評価結果の活用を通じて教育方法の改善を図ります。
    修士学位論文は、「リサーチ・クエスチョンの質」「プレゼンテーションスキル」「質疑応答能力」に基づき、審査します。

アドミッション・ポリシー(入学者受入の方針)

 学位プログラム「公衆衛生学・グローバルヘルス」では、教育目標に定める人材育成を目的とし、以下に示す資質・教養・社会性等の水準を満たし、次世代の公衆衛生を担う人材を受け入れます。

入学時に修得しているべき資質・教養・社会性等(求める学生像)
  • 公衆衛生学・グローバルヘルス学位プログラムの研究と実践の能力を修得するために必要な基礎及び専門的な知識や技能を有している。
  • 物事を多角的、かつ広い視野で見ることができ、柔軟な思考能力を身につけている。
  • 国内外の社会的健康課題に関心を持ち、不断前進の姿勢で、その解決を目指す意志を有している。
  • 協調性や柔軟性をもって異文化を理解しようとする姿勢を持ち、外国語を使って世界の人々とコミュニケーションがとれる。

入学者選抜の方針
  • 入学前に公衆衛生学コースが求める水準を満たしているかどうかを確認するために、語学試験及び面接試験を実施します。
  • 英語試験に関しては、TOEFL、TOEIC等のスコアを基準に、英語論文が理解できる能力を有するかどうかを判断します。
  • 語学試験で、修得しているべき知識・能力を有していると判断された者に対しては、面接試験のみ実施します。
  • 面接試験では、公衆衛生学コースに必要な目的意識と倫理性および積極的態度を有しているかについて、コミュニケーションを通じて判断します。さらには、自分の考えを適切に表現することができるかどうかについて、対話によるコミュニケーション能力を通じて評価します。

教育プログラム:履修モデル概略図

履修モデル図_公衆衛生学・グローバルヘルス

公衆衛生学・グローバルヘルス 学位プログラム

基礎教育科目
専門教育科目
特論科目
研究指導科目

教育プログラム:授業科目一覧

基礎教育科目

科目区分授業科目必修/選択単位数
公衆衛生学共通基礎疫学必修2
基礎生物統計学必修2
産業環境保健学概論(環境保健・産業保健)必修1
健康行動科学概論必修1
医療保健福祉法・政策概論必修1
医療倫理学必修2

専門教育科目

科目区分授業科目必修/選択単位数
疫学臨床疫学選択2
臨床試験概論選択1
疫学研究デザイン演習a選択1
生物統計学応用生物統計学選択2
疫学研究データ管理学選択1
医療情報学選択1
臨床遺伝学概論選択1
遺伝サービス情報学選択1
データ解析演習a選択2
医療情報学演習選択1
保健政策・医療管理学公共政策学a選択1
医療経済・経営学選択1
医療管理・安全学選択1
グローバルヘルスグローバルヘルス概論a, b必須2
グローバルヘルス演習(フィールドワーク)b選択2
国際保健学b選択2
国際感染症学選択1
グローバルヘルスセミナー選択2
国際母子保健学選択1
国際老年政策学選択1
健康行動科学ヘルスプロモーション選択2
ヘルスコミュニケーション選択1
精神保健学選択1
医療カウンセリング概論選択1
健康行動科学演習a選択1
産業・環境保健学環境保健学選択1
産業保健学選択1
産業(環境)保健関連法規選択1
産業保健学演習選択1

特論科目

授業科目必修/選択単位数
公衆衛生学特論Ⅰ必修1
公衆衛生学特論Ⅱ必修1
※衛生学・公衆衛生学分野の合同ゼミナールです。

研究指導科目

授業科目必修/選択単位数
公衆衛生学・グローバルヘルス研究Ⅰ必修1
公衆衛生学・グローバルヘルス研究Ⅱ必修4
※所属する研究分野(公衆衛生学、又は、グローバルヘルスリサーチ)が開講する特別研究科目を履修する。研究分野は、入学出願時に選択する必要があります。

修了要件及び履修方法

基礎教育科目9単位(必修)、専門教育科目から16単位以上(必修科目有)、特論科目2単位(必修)、研究指導科目5単位(必修)、計32単位以上を修得し、必要な論文指導を受け、本大学院が行う修士論文の審査及び最終試験に合格すること。
a)公衆衛生学必修
b)グローバルヘルス必修
※ 医療系(医学部・看護学部・歯学部・薬学部等)出身者でない場合、医科学コース開講科目から医科学概論Ⅱ(人体機能構造学)、医科学概論Ⅲ(内科系分野)の履修を必修とする。上記以外で「医療系」出身者として認定を希望する場合は、入学時に申請が必要である。
授業科目必修/選択単位数備考
医科学概論Ⅱ(人体機能構造学)必修2・修了要件となる単位数には含めない
医科学概論Ⅲ(内科系分野)必修2